らしさ究所
の活動

What We Do

らしさ研究所の活動

らしさ研究所の発足について~研究所コラムvol.1

2022年4月7日

2021年4月、株式会社アイ・エス・シーの一組織として、らしさ研究所を発足しました。

これまで私は30年以上にわたり幼児教育に携わってきて、沢山の子どもたち、保護者の方々と出会いました。そして、人としての土台を築く大切な乳幼児期において、周囲の大人がどのように関わるのがよいか、私なりに一生懸命考え実践してきましたが、ここ数年で教え子が立派に社会人として羽ばたいてく姿を見て、ようやくその答え合わせが少しずつできてきたように思います。

私はリトルパルズという幼児教室を運営していた頃、保護者の方の目に必ず触れるように「●●ちゃん、泣いてしまったお友達をよしよしして、優しいことばをかけてあげていましたよ」「○○くん、昨日は思うようにできなかった王冠の飾りつけに再チャレンジして立派な作品が完成しました!」など、その日に園であったその子らしい“素敵なこと”をメモにしてお弁当箱に貼っていました。
また、保護者の方との個別面談では、それぞれ園と家庭の様子を共有し合い、その子のよいところをどう伸ばしていくか、気になるところにはどのように取り組んでいくか、私は月1回の“作戦会議”と呼び、園と家庭が1つのチームになり、子どもの成長をともに見守ってきました。

子どもは、たくさんの人たちとの関わり合いを通じ、周囲に自分を受け入れてもらえるという経験を積み重ね、その子「らしさ」を育み、やがて自身の人生を選択していけるようになります。子どものよいところに目を向け、その可能性を広げるためには、子どもを愛でる役割を担う大人が、自分らしくあることも大切です。

子どもも、周囲の大人も、ありのままの自分を受け入れ、日々生き生きと過ごせる社会を実現するために、らしさ研究所では、社内外の多くの方々との対話・協働を通じて活動をしていきたいと考えています。

らしさ研究所を発足し、1年経ちました。
これまでの私の知見や経験の棚卸をしたり、改めて書籍や論文を見返したり、またそれらをメンバーと共有をするなどして過ごしてまいりました。そして、研究としてはまだまだ助走期間ではありますが、学会に論文も提出しましたので、別途ご報告させていただければと思います。
また今後、不定期ではありますが、「らしさ」をテーマにした様々な知見や想いを当サイトでも発信していきたいと考えています。
今後の活動も温かく見守っていただけましたら幸いです。

株式会社アイ・エス・シー 代表取締役
らしさ研究所 所長
山本 直美

PAGE TOP